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削蹄(さくてい)・・・装蹄の際に、馬の蹄を削ること。
            装蹄師が装蹄の作業の一部として行う。蹄の削り方次第で脚元への負担が
            大きく変化するので、削蹄は非常に重要な作業であり、
            また慎重に行わなければならない作業でもある。



サク癖・・・馬が空気を飲み込んでしまうこと。グイッポともいう。 



笹針(ささばり)・・・激しいトレーニングやレースと続けていると、筋肉の血液循環が悪くなりうっ血し、
            コズミや跛行(はこう)起こす原因になる。
            この様な時患部に針を刺し、うっ血した悪い血液を抜く処置を施すことがあり、
            これを乱刺手術と言う。乱刺手術に使用する特殊な針が笹の葉の形に似ているところから、
            乱刺手術の事を俗に笹針と呼ぶ。
            笹針を行った馬は2ヶ月以上の休養が必要であると言われている。



ささる・・・馬が走行中に真っ直ぐに走らず、内側に斜行する事を意味する。
      逆に外に斜行することを「ふくれる」という。レース中にムチの痛みから逃れようとして、
      ムチを入れた側と反対側に走ってそうなることが多い。
      また、気性の悪い馬、調教が余り進んでいない若い馬などにも多く見られる。



差し・・・馬の脚質の1つ。
     レース中の位置取りを全体の馬群の中段から中段よりやや後ろに取る馬の脚質を指し、
     こういった戦法を使う馬の事を差し馬と言う。追い込み程極端に後ろに下げず、
     やや後ろ目の位置から前の馬を交わすような戦いぶりをする。

 

挫跖(ざせき)・・・後ろ足の蹄の先端を前足の蹄の底(足の裏)にぶつけたり、
           石などの硬い物を踏んだりして蹄底に起こる炎症(内出血)を言う。
           踏み込みの良い馬(つまり強い馬)などに多く発生する。



サラ系(さらけい)・・・純粋なサラブレッドではなく、少しでもアラブの血が入っていると
             サラブレッドに準ずると言う意味の準サラと呼ばれる。
             ただし、アラブの血量が25%以上の馬はアラブ系種として扱われる。
             昭和49年6月1日の登録規定の改正により、準サラはサラ系となり、
             準サラという品種は廃止された。またこの改正により、
             「サラ系(含む準サラ)に連続8代のサラブレッドを交配して生まれたものはサラブレッド
             とする」ということになった。



サラブレッド・・・馬の品種のひとつで、現在の競馬の主流はサラブレッドである。
         人間が長い歳月(約300年)をかけて改良に改良を重ね、競走用の馬として完成された。
         馬の品種にはもう一つアングロアラブと言う種類がある。
         現代の世界中全てのサラブレッドは、父系の血統をたどっていくと3頭の馬の
         何れかにさかのぼることができる。
         この3頭とはバリアリーターク(1680年生)、ゴドルフィンアラビアン
         (またはゴドルフィンバルブともいう、推定1680年生)、
         ダーレーアラビアン(1700年生)で、これらの馬をサラブレッドの三大始祖または三大父祖という。



三冠馬(さんかんば)・・・日本では日本国内で行われる4歳馬限定のG1レースで、
               桜花賞・オークス・秋華賞(平成7年以前はエリザベス女王杯)
               皐月賞・ダービー・菊花賞の内、3勝した馬の事を指す。
               桜花賞・オークス・秋華賞は牝馬限定戦の為、牡馬の三冠馬とは
               皐月賞・ダービー・菊花賞を勝った馬の事を意味し、
               単に三冠馬と言った場合牡馬の三冠馬を意味する事が多い。
              日本競馬史上で三冠馬はセントライト,シンザン,ミスターシービー,
              シンボリルドルフ,ナリタブライアンの5頭である。
 
*牝馬の場合は前記6つのレース全てに出走することが出来る為、6つの内3つ勝った馬の事を三冠馬と呼ぶ。
競馬の殿堂入りしているクリフジは牝馬ながらダービー・オークス・菊花賞の3つを勝ち、変則三冠馬と呼ばれている。牝馬限定の3つのレースを3つとも勝って牝馬三冠馬になったのは、
メジロラモーヌ(昭和62年殿堂入り)ただ1頭のみである。


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                                し



失格・・・競馬施行規定に定められた規則に反した時に取られる処分の一つ。

 

遮眼革(しゃがんかく)・・・馬込みを嫌ったり、周りを見渡してレースに集中できない様な馬の為に、
                目の後方に付け、後方の視界を遮る様な装具の事。
                障害競走では使用を禁止されている。ブリンカーとも言う。



斜行(しゃこう)・・・競走中、馬が斜めに走ること。軽度のものは戒告・罰金等で済むが、
           重度の場合は他馬の進路を妨害したとして失格・降着などの処分の対象になる。



シャドーロール・・・影などのちょっとした足元の変化に驚いたりする
           馬の鼻の上に付ける足元を見えないようにする矯正器具のこと。
           首の高い悪いフォームで走る馬のフォームを矯正するために、
           首を下げさせる為に付けることもある。



準サラ(じゅんさら)・・・純粋なサラブレッドではなく、少しでもアラブの血が入っていると
              サラブレッドに準ずると言う意味の準サラと呼ばれる。
              ただし、アラブの血量が25%以上の馬はアラブ系種として扱われる。

 

ジリ足
・・・・一瞬の鋭い切れがなく、ジワジワ伸びる脚のこと。なかなか勝ち上がれない馬。



白旗(しろはた)・・・スタートの時、ゲートから200メートルくらいの地点に立っている人が持っている白い旗の事。
            発走委員が真正な発走でないと認めた場合に振る赤旗を受けて、
            この白旗を大きく左右に振る。これをカンパイ(スタートのやり直し)といい、
            各騎手はこの合図を見て馬を止める。



審議(しんぎ)・・・落馬や競走中止をしなければならないような出来事がレース中に起こった場合、
          裁決委員がレース直後にその処分を審議する処置がとられる。
          裁決委員はコース中に何ヶ所もある監視塔からレースを見ており、
          もし審議の対象となるような出来事が起こった場合、着順掲示板に「審」の文字と青ランプを点灯する。          レース後にパトロールフィルムや当事者の事情聴取により降着・失格などの処分が取られる。



心房細動(しんぼうさいどう)・・・循環器系の能力を越えるような激しい運動をした場合、
                    脈が不規則になったり、異常に高い心拍数になったりする心臓発作の一種。
                    レース中に発症すると急激にスピードが落ち、レースを続行する事が困難になる。
                    殆どが一時的な物で、運動を中止すると正常な状態に戻る。
 


蕁麻疹(じんましん)・・・症状は人間と同じだが、痒みがない場合も多い。
               熱発や消化障害を起こすこともある。 



進路妨害(しんろぼうがい)・・・・急な斜行などで、後ろから来る馬の進路を妨害すること。 


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末脚(すえあし)・・・ゴール前での馬のスピードのこと。
            末脚が速い馬の事を「末脚の切れる馬」,「末脚の鋭い馬」等と言う。
            お終いの脚と言う意味で終いの切れる馬などと略することも多い。
            追込み馬などレースを後ろから進める馬は、この末脚が鋭い馬が多い。



スクミ・・・コズミがもっとひどくなったもの。 



ステイヤー・・・長距離に向いている馬の事。
         長距離向きの馬の事をステイヤー、短距離向きの馬の事をスプリンターと言う。
         また、明確な定義はないが1200〜1400mが得意な馬をスプリンター、
         1600mが得意な馬を1600mが1マイルに相当することからマイラーと呼ぶ事もある。



ステークス・・・馬主同士が賭金を出し合うレースのこと



ズブい・・・騎手の指示に対して反応が鈍いこと。
       騎手はレース展開や勝負どころにおいて、馬にスピードアップする様に指示を出す
       (ムチで叩く、手綱をしごく)ことがあるが、その指示に対して即反応しない馬がいる。
       この様な馬の事を「ズブい馬」の様に言う。



スプリンター・・・明確な定義はないが一般的に1200〜1400mが得意な馬のこと。

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攻め馬(せめうま)・・・ 馬の調教のことで責め馬とも書く。
               責め馬は馬のトレーニングであり体調を調整する為の運動である。
               責め馬は毎日行なわれるが、レースに出走するための
               最後の仕上げはレース直前の週の水曜または木曜日に行なわれ、
               これを一般に追い切りという。



セン馬(せんば)・・・・去勢された馬の事。
              牡馬で非常に気性が悪く(荒く)、人に世話をさせなかったり、
              レースでも騎手の言う事を聞かなかったりして成績が上がらない馬は、
             睾丸を除去し去勢する事によって本来の能力を発揮することがある。
             セン馬として有名なところでは、
             最近ではジャパンカップを勝ったレガシーワールド、マーベラスクラウンなどがいる。
             ただし、セン馬は皐月賞、ダービー、菊花賞、天皇賞に出走することが出来ない。


疝痛(せんつう)・・・・馬の腹痛のこと。症状は単なる疝痛だったが、
             よく調べてみると腸捻転を起こしている事もある。
             馬の腸捻転は生死に関わるほどであるので、注意が必要である。


喘鳴症(ぜんめいしょう)・・・・のどが呼吸に伴って鳴る病気で、俗に”のどなり”と言われる。
                   この「のどなり」の馬は、短距離で走ることができるが
                  距離が長くなると能力を発揮できない。


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装蹄(そうてい)・・・ 馬の蹄に蹄鉄を装着すること。



ソエ・・・骨が完全に化骨していない若い馬に、強い調教などを行い脚に負担が掛かると、
     官骨(第3中手骨)の前面に炎症を起こす(官骨骨膜炎)ことがある。
     この炎症のことを俗にソエ、ムコウズネと呼ぶ。
     通常焼き固める(お灸のように焼く)が、症状が軽ければ運動を軽くし、
     患部を冷却することにより治癒する。



外回り(そとまわり)・・・コース形態によって、コースの内側を使う内回り、
              コースの外側を使う外回りの2種類ある競馬場がある。
              中山、新潟、京都の芝コースに内回り、外回りがある。



外枠発走(そとわくはっそう)・・・・レース前に発表された枠番ではなく、一番外側の枠から発走させること。
                     ゲート入りが悪い、ゲート内で暴れるなどで他馬に影響を与えると
                     認められた時、
                     またスタート前にゲートの前扉を壊して発走してしまったりして
                     その枠が使えなくなってしまった時など、外枠発走の処置がとられる。



ソラ・・・・馬の悪いクセの一つで、レースや調教中に気を抜くことを「ソラを使う」等と言う。


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